※注・これはHELLCATシリーズの「後付けコンセプト」です。  

 ユウト+ユナミ
  安定したコイビト、だけれど安定の中に不安定を隠し持つふたり。
 エナ+コウジ
  まだ人間として成長過程の「友達以上恋人未満兄妹程度」のふたり。
 ニイ+トウヤ
  ある種の爆弾、恋愛とは関係ない人と人の奇妙な縁の成れの果てその1。

 ユウトとユナミの「目に見える安定」を、エナとコウジの「目に見える不安定」と対比。同じように「目に見えない不安定」と、「目に見えない安定」を対比。したつもりです。
 ニイとトウヤは妙な縁で知り合ったものですが、いくつかの偶然を踏まえてそれが変化していった結末のひとつ。
 飛行機が欠航にならなかったら、トウヤがニイの前でバックパックの中身をぶちまけなかったら、ニイがそれを拾ってやらなかったら、ニイが一文無しじゃなかったら、お腹を空かせてなかったら、互いに一人旅じゃなかったら、煙草を勧めなかったら、あの事故(という名のキス)がなかったら――まだまだ挙げ足りないけれど、これらの偶然の中でどれかが欠如していたら、ファミレスで話し合うに至った彼らは居なかったと考えています。だから、ニイ+トウヤはある種の爆弾であり、奇妙な縁の成れの果て“その1”なのです。
 彼らの(特にユウトとユナミの)生活に余裕が出てきたら、またバンドを組み直すのかも知れません。あるいは永遠にHELLCATは再結成されないかも知れません。いずれにせよ、この先に起こることは彼らも知らないし、書き上げた佐久矢も知りません。
 なぜならこのシリーズは基本的に思いついたまま書き進めていったものであり、妙な伏線以外については構成を考えることなく完成したものだからです。
 だから最初に言ったとおり、すべては「後付けコンセプト」であり、このページに前述したものは大した意味のない文章だったというわけですよ。(最悪の形で余韻をぶち壊す理由のない自爆テロ。)
 トウヤが最後の話で語ったように、口で言ったことなんて軽いんです。嘘か本当か分からないくらいに。
 でも佐久矢は、いつかユウトに語らせた「人間の精神を覗けない以上、その口から出た言葉を信じるしかないだろう?」という言葉が自分の真理だと感じています。実際は必要以上に疑ってしまうけれど、とりあえず誰かが口にした言葉を信じるしかない。
 というわけで、この「後付けコンセプト」の内容を信じるかどうかは、目を通してくださった方次第です。
 こんなところまで読んでくださり、ありがとうございました!

 次のシリーズもので出会えることを信じて
 2005年晩秋あるいは初冬 佐久矢サチ



 



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